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ストーンヘンジーを構成する石とは?









青い石と白い石

青い石はブルーストーン、白い石はサルセンストーンのことです(実際にはサルセンストーンは灰白色、ブルーストーンは濃緑から濃紺の色合いといった方がより正確かもしれません)。

置かれた場所や形などの特徴によって別の名で呼ばれている場合もありますが、主にはそれら2種類の石を使ってストーンヘンジが作られました。

一個の重さが2〜7トンもあるブルーストーンは240キロメートルの彼方にある西ウェールズから、サルセンストーンにしてもブルーストーンよりも大きくて重い石(最大で40トン超)が約32キロメートルも離れた場所から運ばれてきたものです。

およそ5000年前、現在とは比べようもないほど困難、それどころか不可能とも思える運搬事情にあった時代です。

その事実を考えれば、いずれも特別な石だということが分かるでしょう。
特に、ブルーストーンにこだわらなければ、ソールズベリー平原から北へ数十キロメートルほど行けば、いくらでも巨石(サルセンストーン)は採れたのです。

ただし、近年になって、氷河期にアイリッシュ海氷河の活動によって削り取られた岩屑や土砂などがソールズベリー平原に堆積してできた氷堆石がブルーストーンだったという説も唱えられています。



神秘の石ブルーストーン

大なゲート状に組まれた5基のトリリトン(組石)を囲むように直立した立石の配置されたサルセンサークル内側の円を築いている石がブルーストーンです。
「プレセリ山地は、アーサー王や魔術師マーリンにまつわる多くの伝説を生み出す素地となる神秘的な雰囲気が明確に漂う、美しくワイルドな場所です。そして、そこには妖精の王国フェアリーキングダムが存在すると言われています」
プレセリブルーストーンの供給元では、ブルーストーンの生まれた故郷である西ウェールズ・プレセリ山地の環境をこのように紹介しています。



ブルーストーンは現在も西ウェールズにあるプレセリ山地から採掘され、“プレセリブルーストーン”として市場に流通していますが、その埋蔵量には限りがあるため、毎年の採掘量に制限が設られ、慎重に供給されています。

斑点輝緑岩とも呼ばれるブルーストーンは、約4億8000万年前に起きた火山活動によって生まれました。
鉱物としては、斑点のあるドレライト(粗粒玄武岩または輝緑石)を中心に、火山灰とライオライト(流紋岩)で構成された粘板岩です。
ドレライトは主にカルシウム長石とオージャイト(ふつう輝石)から成り、銅とパイライトも微量に含まれています。

磨かれたブルーストーンの表面には灰色がかったダークブルー(またはダークグリーン)を背景にちりばめられた石英と長石の結晶によるライトグレーやライトグリーンのまだら模様が描かれ、微妙に異なる多彩な表情を持っています。
この希少な石は今後も大切に守られ、その神秘の力を次世代にまで伝えていくことでしょう。




【アルターストーン(祭壇石)】
サルセンサークルが現れる前、最初のストーンサークルを構成する石の一つとして、アルターストーンが建てられました。

サルセンストーン以外では最も大きなサイズ(4.9×1.1×0.5メートル)となる緑色の雲母砂岩(かけら状の雲母を多く含んだ粒の細かい薄緑色の砂岩

※赤色砂岩から成るコシェストン層から産出)で作られたアルターストーンは、ウェールズのプレセリ山地から南西約48キロメートルの海岸部に位置するミルフォードヘブンで産出し、そこから運ばれてきたと考えられています。

サルセンストーン

サルセンストーン(サルセン石)は、ホワイトグレーの大砂岩のことです。
最大で50トンに及ぶこの巨石はウィルトシャー州北部のエイヴベリー近く、ストーンヘンジから約32キロメートル離れたマールボロダウンズから運ばれてきました。

石の名前は俗称で、「外国の」という意味か、または石の見た目の奇妙さを言い表した「サラセン」という言葉が由来になっているそうです。

第三紀(6430万年前から180万年前にあたる地質時代)の終わりから後氷期にかけて形成された堆積岩であり、密集した砂がシリカセメントで固められて生じた硬い岩、シリカ化した砂岩の一種になります。

先史時代のストーンサークル遺跡があるエイヴベリーおよび南イングランドに点在する巨石建造物も、大半はサルセン石で作られています。

それらは主に、ソールズベリー平原、マールボロダウンズ、ケント州、さらにバークシア州、オックスフォードシャー州、ドーセット州、ハンプシャー州など、南イングランドの広い地域に見られます。

しかし、サルセン石で作られた2本の立石の上にまぐさ石を横たえた鳥居のような組石、通称トリリトンはブリテン島に残されたそれらの環状列石には見られません。

そのトリリトンと開口部のヒールストーン、サルセンサークルと名付けられた直径29.7メートルに及ぶ外周部の円環、ストーンヘンジを特徴付ける最も象徴的と言える部分を構成している石なのです。



【ヒールストーン)】
推定重量35トンのサルセン石はおおよそにして、長さ6.1メートル、幅2.4メートル、厚さ2.1メートルの巨石。真っ直ぐに立てられたものと思われますが、現在は内側に向かってやや傾いています。

ストーンヘンジの中心から北東側の入り口を向くとヒールストーンの頂に夏至の日の出が見られると言われています。
その名前の由来は明らかにされていませんが、名付け親と見られているジョン・オーブリー(オーブリーホールを発見した古物研究家)は「修道僧のかかと」のような形をしたものがあったからだと述べているそうです。

「かつて、あることで悪魔と戦っている僧がいた。あるいは、その逆だったかも知れないが、とにかく悪魔はその特別な石をつかみあげるや、僧に投げつけた。それが彼のかかとにあたり、ここに“僧のかかと”という名が生じたという」(新潮選書『ストーンヘンジの謎は解かれた/G・S・ホーキンズ』より)




【トリリトン(三石塔)】
トリリトンは3つの石を意味するギリシャ語にちなんで名付けられました。
その由来の通り、直立した2本のサルセンストーンとその上にまぐさ石を渡して作られた組石です。

サルセンサークルの円環を構成する30個のまぐさ石は曲線を描いて形作られ、確実に固定するための建築手法(板同士を小口面で接合する「さねはぎ継ぎ」と呼ばれる方法)が用いられていました。また、立石のほぞと結合するほぞ穴も設けられ、さらにはパルテノン神殿にも見られるエンタシス(円柱の下部または中部から上部に向かってゆるやかに細くなる形状※日本では法隆寺の柱が有名)と呼ばれる建築技術が用いられています。

花崗岩の数倍は硬いと言われるサルセン石に対して、そのような木工技術を応用した知恵と技術の高さは、巨石運搬の方法とともに、ストーンヘンジの謎の一つに数えられます。

※まぐさ石:古代建築においては、積み上げられた石柱の上に置かれた石のことを指します。「まぐさ」とは2本の支柱の上にブロックが水平に渡された構造のことです。

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