1964年以来となる大規模な発掘調査が2週間に渡って行われた結果(‘08年4月)、発掘に加わった科学者たちは、ストーンヘンジのブルーストーンがヒーリングの石としてあがめられていた可能性を示しました。
そして同様に、イギリス・ボーンマス大学の考古学者たちもまた、ストーンヘンジの遺跡が、石にヒーリング効果があると信じた人々が訪れる巡礼の地であったという説を公表しています。
このニュースは‘08年9月22日、BBC(イギリス国営放送)から世界中に配信されました。
主な根拠として挙げられたのは、ストーンヘンジ周辺に埋葬された遺体の多くに外傷や奇形の兆候が見られたことです。
なぜこの場所でなければいけなかったのか? 学者や専門家たちはその問いに対する答えは持ち合わせていませんでしたが、一つの仮説が浮き上がってきます。
科学の範疇にとどまるならば、この答えが導き出されることはないでしょう。
太古の昔、人々にとって石は神とスピリットを宿す神聖で神秘的な存在でした。
固定観念を捨て、ブルーストーンがヒーリングに用いられていたと認めることができれば、その土地自体にヒーリング効果を高める力が秘められたパワースポットだったからこそ、遙か彼方にあるウェストウェールズのプレセリ山地から石を運び、ストーンヘンジを作ったのだと考えるのは容易なことです。
ストーンヘンジ・リヴァーサイド・プロジェクトにおいて、ミニストーンヘンジとも言われるブルーストーンヘンジ(ブルーヘンジ)が発見されたのは、その裏付けとも言えるでしょう。
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